転職面接で「マナーが悪くて不採用」になることがある。
嘘だと思うかもしれないが、採用担当として面接に同席していたとき、「スキルは申し分ないが、マナーが心配」という理由で見送りになったケースが実際にあった。ノックせずにドアを開けた、面接官の話を遮った、スマホが鳴った——どれも「たったこれだけ」のことだが、印象を大きく損なう。
逆に言えば、マナーを押さえておけば「それだけで好印象」という加点になる。面接のスキルや実績は短期間で変えられないが、マナーは今日から改善できる。
この記事では、転職面接のマナーを「到着前→受付→入室→面接中→退室→面接後」の時系列で解説する。
面接前の準備
服装
対面面接:
– スーツ(ネイビーまたはダークグレー)が無難
– シャツは白、ネクタイは落ち着いた色
– 靴は磨いておく(意外と見られている)
– 「服装自由」と書いてあっても、初回はスーツが安全
– IT系スタートアップなら「ビジネスカジュアル」でOKの場合も
オンライン面接:
– 上半身はスーツまたはシャツ+ジャケット
– カメラに映る範囲の背景を整理(白壁、本棚が無難)
– 照明は顔の前(逆光NG)。デスクライトを顔に向けるだけで印象が変わる
到着時間
5〜10分前がベスト。早すぎず遅すぎず。
- 30分前に到着: 早すぎる。近くのカフェで時間を潰す
- 10分前に建物に入る
- 5分前に受付に到着
遅刻する場合: 必ず事前に電話で連絡する。メールではなく電話。「申し訳ございません。電車の遅延で○分遅れそうです」と伝える。10分以上の遅刻は印象が非常に悪い。
持ち物チェックリスト
- [ ] 履歴書・職務経歴書(紙で2部。自分用と面接官用)
- [ ] 筆記用具
- [ ] メモ帳
- [ ] スマホ(マナーモードに設定)
- [ ] ハンカチ
- [ ] 予備のネクタイ(万が一の汚れ用)
- [ ] 会社の住所・面接官の名前のメモ
受付〜入室
受付での対応
「お忙しいところ恐れ入ります。
○時からの面接にお伺いしました○○と申します。
人事部の△△様にお取り次ぎをお願いできますでしょうか。」
受付の対応も面接の一部だと思ったほうがいい。受付のスタッフが面接官に「感じの良い方でしたよ」と伝えることは実際にある。
待機中
- コートは建物に入る前に脱ぐ(腕にかける)
- 待合室ではスマホを触らない。資料を見返すか、静かに待つ
- 案内されたら「ありがとうございます」と声をかける
入室
- ドアを3回ノックする(2回はトイレのノック。ビジネスでは3回)
- 「どうぞ」と言われたらドアを開ける
- 「失礼いたします」と一礼してから入室
- ドアを静かに閉める(後ろ手で閉めない。体を半回転させてドアに向き直る)
- 椅子の横に立ち「○○と申します。本日はお時間をいただきありがとうございます」
- 「おかけください」と言われてから座る
面接中のマナー
話し方
- 面接官の目を見て話す: ずっと見つめ続ける必要はないが、話の要所では目を合わせる
- ハキハキと: ボソボソ話さない。特にオンライン面接では意識的に声を張る
- 語尾まではっきり: 「〜と思いまして、えー」と語尾が曖昧にならないように
- 面接官の話を最後まで聞く: 途中で遮らない。質問が終わってから回答する
やってはいけないこと
- 腕を組む: 拒絶のサイン
- 足を組む: カジュアルすぎる
- 貧乏ゆすり: 落ち着きがない印象
- スマホが鳴る: 面接前にマナーモード or 電源OFFに
- ネガティブな発言: 前職の悪口、上司の悪口は絶対NG
- 「特にありません」: 逆質問で「質問なし」は志望度が低い印象
メモを取る
面接中にメモを取るのはOK。むしろ「しっかり聞いている」という好印象になる。ただし、メモに気を取られて目線が下がりすぎないように注意。
退室
- 面接が終わったら立ち上がる
- 「本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました」と一礼
- ドアの前で再度「失礼いたします」と一礼
- ドアを静かに閉めて退室
面接室を出た後も気を抜かない。エレベーターホールや建物の出口まで、誰かが見ている可能性がある。建物を出るまでが面接だ。
オンライン面接の追加マナー
2026年はオンライン面接が一般的。対面と異なるマナーがいくつかある。
通信環境の確認
面接前にWi-Fiの速度を確認。不安なら有線LANを使う。「音が途切れる」「映像がカクカク」は面接のストレスになる。
カメラの位置
カメラは目線の高さに設定する。ノートPCのカメラだと目線が下向きになりがちなので、PCの下に本を積んで高さを調整する。
背景
バーチャル背景は避ける(不自然に見えることがある)。白壁や本棚が映る場所が理想。散らかった部屋が映るのはNG。
音声の確認
面接開始時に「音声は問題なく聞こえていますでしょうか?」と確認する。相手の声が聞こえにくい場合は早めに伝える。
面接後のお礼メール
送るタイミング
面接当日中。遅くとも翌日の午前中に送る。
メール例文
件名: 本日の面接のお礼(○○太郎)
○○株式会社
人事部 △△様
本日は面接のお時間をいただき、誠にありがとうございました。
○○事業の今後の展望や、チームの雰囲気について
詳しくお話しいただき、大変勉強になりました。
特に○○のお話は、私の経験との親和性を感じ、
ますます御社で働きたいという気持ちが強まりました。
選考結果をお待ちしております。
引き続きよろしくお願いいたします。
○○太郎
TEL: 090-XXXX-XXXX
Email: xxxxx@example.com
ポイント:
– 面接で話した具体的な内容に触れる(テンプレ感を消す)
– 短く簡潔に(長すぎると読まれない)
– 志望意欲を改めて伝える
お礼メールは必須か?
必須ではないが、送ったほうが印象は良い。採用担当として、お礼メールを送ってきた人には「この人はちゃんとしているな」という印象を持つ。送らない人のほうが多いので、送るだけで差別化になる。
まとめ
面接マナーは「当たり前のこと」ばかりだが、「当たり前のことを当たり前にできる」だけで他の候補者と差がつく。
- 5〜10分前に到着
- ノックは3回
- 面接官の話を最後まで聞く
- 逆質問は2〜3個用意
- 当日中にお礼メール
この5つを守るだけで、面接の通過率は確実に上がる。
面接の質問対策は転職面接で必ず聞かれる質問10選で、逆質問は面接の逆質問おすすめ10選を参考にしてほしい。
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