IT業界の転職では「IT特化型エージェント」を使うべきだ。
総合型エージェント(リクルートエージェント等)にもIT求人はあるが、担当者がIT業界を理解していないケースが多い。「Reactの経験がありますか?」と聞かれて「はい、3年間メインで使っています」と答えたら「リアクト……ですね。それはプログラミング言語ですか?」と返された経験がある。
IT特化型エージェントなら、担当者自身がIT業界出身であることが多く、技術スタックの話が通じる。「Next.js + TypeScript + AWSの経験があるなら、このスタートアップのシニアエンジニアポジションが合います」と、具体的な提案をしてくれる。
この記事では、IT業界に特化した転職エージェント5社を、エンジニア・PM・デザイナーの職種別に比較する。
IT特化型エージェントを使うべき3つの理由
理由1: 非公開求人の質が違う
IT特化型エージェントは、スタートアップやメガベンチャーとの独自パイプラインを持っている。「この会社は来月新しいプロダクトを作るから、シニアエンジニアを探している」といった情報は、総合型には回ってこない。
理由2: 技術面接の対策ができる
IT企業の面接ではコーディングテストやシステム設計の質問がある。IT特化型のエージェントは、過去の面接で聞かれた質問をデータベース化していて、企業ごとの面接対策をしてくれる。
理由3: 年収交渉の根拠が具体的
「Pythonの経験5年、AWSの設計経験あり、チームリード経験あり」——この経歴に対して「市場価値は700〜800万円です」と具体的な根拠を提示してくれる。総合型では「エンジニアの平均年収は〇〇万円」くらいの粒度しか出てこない。
おすすめランキング5選
比較表
| 順位 | エージェント | 求人数 | 年収帯 | エンジニア | PM | デザイナー | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | レバテックキャリア | 2.5万件+ | 400〜1,200万 | ◎ | ○ | ○ | IT特化No.1、技術理解◎ |
| 2 | Geekly | 2万件+ | 400〜1,000万 | ◎ | ◎ | ◎ | Web/ゲーム業界に強い |
| 3 | ワークポート | 8万件+ | 300〜800万 | ○ | ○ | ○ | 求人数◎、未経験OK |
| 4 | マイナビITエージェント | 1.5万件+ | 400〜900万 | ◎ | ○ | △ | 20代のIT転職に強い |
| 5 | ビズリーチ(IT枠) | 12万件+ | 600〜2,000万 | ◎ | ◎ | ○ | ハイクラスIT人材向け |
第1位:レバテックキャリア — IT転職の第一選択
IT・Web業界に特化した転職エージェントの最大手。担当者全員がIT業界に精通しており、技術的な会話がスムーズに通じる。
私がレバテックキャリアを使ったとき、最初の面談で「今お使いの技術スタックは?」「どういうアーキテクチャの経験がありますか?」と具体的に聞かれた。総合型のエージェントでは聞かれたことがない質問だ。
紹介される求人も的確。「マイクロサービスの設計経験があるなら、このFinTechスタートアップがぴったり」「フロントエンドをReactで書いているなら、このメガベンチャーのフロントエンドチームが募集中」と、技術スタックでマッチングしてくれる。
年収交渉にも強い。「同等のスキルセットなら市場価値は750〜850万円」と根拠を示しながら交渉してくれたおかげで、前職比+120万円のオファーを引き出せた。
弱点: 東京・大阪が中心で、地方のIT求人は少ない。
第2位:Geekly — Web・ゲーム業界ならここ
Web系スタートアップ、ゲーム会社、デジタルマーケティング会社に特に強い。エンジニアだけでなく、PM、デザイナー、マーケターの求人も豊富。
Geeklyの特徴はマッチングの精度。独自のAIマッチングシステムを使って、スキルと求人のフィットスコアを算出。紹介される求人の「ハズレ感」が少ない。
年収帯は400〜1,000万円で、ミドルレンジの求人が多い。「今500万円で、600〜700万円を目指したい」という人に最適。
第3位:ワークポート — 未経験からIT転職ならここ
IT求人数は8万件以上と業界最大級。未経験からIT業界に転職したい人向けの求人も多く、「まずIT業界に入る」というファーストステップとして最適。
担当者の対応スピードが速いのも特徴。登録後24時間以内に面談設定、面談後3日以内に求人紹介、というスピード感。「転職活動を早く進めたい」人に向いている。
ただしIT特化度ではレバテックやGeeklyに劣る。担当者によってはIT知識が浅い場合もあるので、面談で「この人はITを理解しているか」を見極めよう。
第4位:マイナビITエージェント — 20代のIT転職に
マイナビの IT 特化版。20代のエンジニア、第二新卒のIT転職に特に強い。
「新卒で SIer に入ったが、Web系に行きたい」「プログラミングスクールを卒業して、最初の転職先を探している」——こういった20代特有のキャリア相談に慣れた担当者が多い。
第5位:ビズリーチ(IT枠) — 年収600万円以上のIT人材
ビズリーチはハイクラス全般のプラットフォームだが、IT人材のスカウトが非常に多い。CTOクラスのポジションや、テックリードの年収1,000万円超の求人がスカウトで届く。
現年収600万円以上のITエンジニアなら、ビズリーチに登録しておくだけで自分の市場価値がわかる。スカウトの量と質で「今の自分にどれくらいの需要があるか」が見える。
職種別のおすすめ
| 職種 | メインエージェント | サブ | 理由 |
|---|---|---|---|
| バックエンドエンジニア | レバテックキャリア | Geekly | 技術マッチングの精度 |
| フロントエンドエンジニア | Geekly | レバテックキャリア | Web系スタートアップに強い |
| インフラ/SRE | レバテックキャリア | ビズリーチ | クラウド案件が豊富 |
| PM/PdM | Geekly | レバテックキャリア | PM求人のバリエーション |
| UIデザイナー | Geekly | ワークポート | デザイン求人の数 |
| 未経験→IT | ワークポート | マイナビIT | 未経験OK求人が多い |
| ハイクラス(年収800万+) | ビズリーチ | レバテックキャリア | スカウト型 |
IT転職で失敗しやすいポイント
失敗1: 年収だけで判断する
IT業界は年収の幅が広い。同じ「Webエンジニア」でも、SIerで400万円、メガベンチャーで600万円、外資系で900万円——環境によって倍以上の差がある。
年収は重要だが、「どんな技術を使えるか」「成長できる環境か」「ワークライフバランスはどうか」も含めて判断すべき。年収が高くてもレガシー技術しか使えない環境なら、3年後に市場価値が下がる。
失敗2: 技術スタックだけで会社を選ぶ
「Rustを使いたいからこの会社」と技術だけで選ぶと、チーム文化や事業内容が合わなくて後悔する。技術は大事だが、「何のためにその技術を使うのか(事業の成長に貢献しているか)」も確認しよう。
失敗3: コーディングテスト対策をしない
IT企業の面接ではコーディングテスト(アルゴリズム問題や設計問題)が出ることが多い。日常業務でアルゴリズムを書くことが少ないエンジニアは、LeetCodeやAtCoderで事前に練習しておくべき。
まとめ
IT業界の転職は、IT特化型エージェントを使うだけで成功率が上がる。
- エンジニア全般 → レバテックキャリア
- Web・ゲーム業界 → Geekly
- 未経験からIT → ワークポート
- 20代のIT転職 → マイナビITエージェント
- 年収800万円以上 → ビズリーチ
まずは2社に登録して比較するのがベスト。レバテックキャリア + もう1社(自分の状況に合ったもの)の組み合わせがおすすめだ。
転職エージェントの使い方は転職エージェントの上手な使い方で、年収交渉は転職の年収交渉で失敗しない方法を参考にしてほしい。
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