新卒1年目で会社を辞めたい人へ【退職前に考えるべきこと&次のステップ2026年版】

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「入社してまだ1年も経っていないけど、もう限界かもしれない」

日曜の夜になると胃が痛くなるあの感じ、僕にも覚えがあります。新卒で入った会社を10ヶ月で辞めた経験者として、あなたに伝えたいことがあります。辞めること自体は悪じゃない。でも勢いだけで辞めると後悔する可能性が高い。だからこの記事を最後まで読んでから判断してほしいのです。

2026年4月時点の厚生労働省のデータによると、新卒入社3年以内の離職率は約32%。つまり3人に1人は辞めているわけで、あなただけが特別ではありません。

新卒8ヶ月で辞めた後輩の話

先に一つ、身近な話をさせてください。僕の後輩に、新卒で大手メーカーの営業に配属された男がいます。仮にタケシとしましょう。

タケシは大学時代から真面目なタイプで、就活も早い段階から始めて、第一志望の企業に内定をもらっていました。周りからは「順調だね」と言われていたし、本人もそう思っていたはずです。

ところが入社して3ヶ月目あたりから様子がおかしくなりました。配属先の上司が、いわゆる詰めるタイプの人だったんです。日報に赤字でびっしりダメ出しが入る。会議で名指しで「なんでできないの」と言われる。飲み会では「俺の若い頃は」が始まる。

タケシは最初、「新人なんだから怒られて当然だ」と自分に言い聞かせていたそうです。でも5ヶ月目に体に出始めた。朝起きると吐き気がする。電車に乗ると動悸がする。正直、聞いていて心配になるレベルでした。

結局タケシは入社8ヶ月で退職しました。親には反対されたし、大学の同期からは「もったいない」と言われた。でも僕に相談してきたとき、彼の顔色は明らかに悪かったので「辞めていいと思う」と伝えました。

その後どうなったか。タケシは2ヶ月間しっかり休んでから、第二新卒向けのエージェントを使ってIT企業に転職しました。年収は前職より30万円下がりましたが、「毎朝普通に起きられるだけで幸せ」と言っていたのが印象に残っています。今はその会社で3年目になり、後輩の指導もしているそうです。

この話から何が言いたいかというと、辞めたこと自体は正解だったけど、もう少し早く動いていれば体を壊さずに済んだかもしれないということ。「まだ頑張れる」と我慢しすぎるのも、勢いで辞めるのも、どっちもリスクがあるんです。

まず「辞めたい理由」を分解する

辞めたい理由を紙に書き出してみてください。僕が当時書いたのは「上司が怖い」「仕事がつまらない」「給料が安い」「残業が多い」の4つでした。

ここからが重要なのですが、それぞれの理由が「環境を変えれば解決するもの」か「自分の中の問題」かを仕分けします。上司が怖いのは異動で解決するかもしれない。仕事がつまらないのは、まだ面白い部分に触れていないだけかもしれない。僕の場合は残業月80時間が一番の原因で、これは環境の問題だったので転職で解決しました。

1年目で辞めるデメリットを直視する

隠さずに言います。短期離職にはリスクがあります。書類選考で不利になるケースは確実にある。僕は次の転職で27社に応募して、書類通過が8社。通過率は約30%でした。2社目以降の転職より明らかに低かったです。

また失業保険は自己都合退職だと給付開始まで2ヶ月以上。1年未満の勤務では受給資格すらないケースもあります。

辞める前にやるべきチェックリスト

勢いで退職届を出す前に、以下を一つずつ確認してみてください。実際にはこれを全部やってから辞めた人のほうが、転職後の満足度が高い傾向があります。

  • [ ] 辞めたい理由を紙に書き出したか? → 頭の中だけだと感情に流されやすい
  • [ ] その理由は「異動」や「部署変更」で解決しないか? → 人事に相談する価値はある
  • [ ] 信頼できる社外の人に相談したか? → 社内の常識が世間の非常識だと気づけることがある
  • [ ] 有給を使って3日以上休んだか? → 疲れた状態で重大な判断をしない
  • [ ] 転職サイトに登録して求人を見たか? → 「自分でも応募できる会社がある」と分かるだけで気持ちが変わる
  • [ ] 貯金は最低3ヶ月分の生活費があるか? → なければ在職中の転職活動を優先
  • [ ] 退職後の健康保険・年金の手続きを調べたか? → 知らないと退職後に慌てる
  • [ ] 就業規則の退職申し出期限を確認したか? → 多くは1ヶ月前。守らないとトラブルになる
  • [ ] 辞めた後に何をしたいか、ざっくりでも言語化できるか? → 「今の会社が嫌」だけだと次も同じ失敗をする

全部にチェックが入らなくても辞めちゃダメってことじゃないです。ただ、一つでも多くクリアしてから動いた方が、後から「あのとき確認しておけば」という後悔が減ります。

辞める前に試すべき3つのこと

1つ目は上司ではなく人事部への相談。部署異動や業務変更で状況が改善することは実際にあります。2つ目は社外の人に話を聞いてもらうこと。友人でもいいし、キャリアコンサルタントの無料相談でもいい。社内の常識が世間の非常識だと気づけることがあります。

3つ目は有給を使って休むこと。疲れ切った状態で判断すると、ほぼ確実に視野が狭くなります。僕は3日間の休暇を取って旅行に行きましたが、リフレッシュした結果「やっぱり辞めよう」と冷静に決断できたので、無駄ではなかったです。

第二新卒の転職市場は意外と明るい

ここからは辞める決断をした人向けの話です。第二新卒(卒業後3年以内)の採用に積極的な企業は増えています。なぜなら基本的なビジネスマナーが身についていて、かつ前職の色に染まりきっていない人材は育てやすいから。

2026年4月時点で第二新卒歓迎の求人数は、大手転職サイトで前年比約15%増。業界としてはIT・Web、人材、コンサルティングが特に多い印象です。

第二新卒市場の現実データ

ただ、「第二新卒は引く手あまた」みたいな楽観的な話だけするのはフェアじゃないので、現実的な数字も出しておきます。

項目 数値(2026年4月時点) 補足
第二新卒歓迎の求人数 約48,000件(大手3サイト合計) 前年比+15%
書類選考通過率 25〜35% 中途全体(40〜50%)より低い
内定までの平均期間 1.5〜3ヶ月 在職中は長引く傾向
平均応募社数 15〜25社 10社以下だと厳しい
年収変化 -30万〜+20万円 業界変更すると下がりやすい

正直、第二新卒の転職活動は楽ではないです。書類で落ちる回数は中途転職より多いし、面接で「なぜ短期間で辞めたのか」は必ず聞かれます。

ただ、それでも求人の絶対数は増えている。特にIT・Web業界は人手不足が続いていて、「1年未満でもポテンシャル採用します」という企業が実際にある。僕の周りでも、第二新卒でWeb系に転職して年収が上がったケースは3人知っています。

よくある勘違いとして「大手から大手への転職は無理」と思い込んでいる人がいますが、第二新卒枠で大手に入り直す人も一定数います。ただしそこにこだわりすぎると転職活動が長期化するので、業界・企業規模のどちらかは柔軟にした方が現実的です。

退職の伝え方とタイミング

直属の上司にまず口頭で伝えるのが基本です。メールやチャットだけで済ませるのはNG。僕は金曜の夕方に「お時間いただけますか」と声をかけて、会議室で伝えました。引き止められましたが、理由を論理的に説明したら最終的には理解してくれました。

タイミングとしては、就業規則を確認して退職の申し出期限(多くは1ヶ月前)を守ること。繁忙期は避けるのがマナーです。円満退社を目指すのは次の転職にも影響するので、最後まで手を抜かないでください。

辞めた後のリアルな生活

ここ、あまり書かれていないけど一番知りたいところだと思います。僕自身の体験と、タケシや他の知人の話を混ぜて書きます。

最初の1〜2週間は解放感がすごい。 目覚ましなしで起きて、平日の昼間にコンビニに行ける。あの自由さは正直ちょっと感動します。でも、この時期に生活リズムを崩すと後が大変なので、朝は8時に起きるとか最低限のルールは決めておいた方がいい。

3週間〜1ヶ月目に焦りが来る。 同期がSNSに仕事の投稿をしているのを見て、「自分だけ取り残されている」という感覚が出てきます。僕はこの時期が一番きつかった。親からの「次はどうするの?」という質問もプレッシャーになる。

お金の減り方が想像以上。 家賃、光熱費、食費、通信費、奨学金返済。何もしなくても月15〜20万円は出ていきます。退職前に3ヶ月分の貯金がないと精神的にかなり追い込まれます。実際にはもっとほしいところで、半年分あると安心です。

転職活動中の過ごし方。 僕の場合は午前中に求人検索と応募書類の作成、午後に面接が入ればそちらを優先、夕方は自己分析やスキルの棚卸し。何もない日は図書館で業界研究をしていました。一人暮らしだと人と話す機会が激減するので、週に1回は友人と会うようにしていました。

やっておけばよかったと思うこと。 退職前にクレジットカードを作っておくこと。無職になるとカードの審査が通りにくくなります。あと住民税が後から請求されるのを知らなくて、退職3ヶ月後に届いた納付書の金額に焦りました。前年の収入に基づいて計算されるので、退職後も払い続ける必要がある。これは盲点でした。

タケシの場合は実家に戻ったので家賃の負担はなかったですが、「実家に戻ること自体が精神的にきつかった」と言っていました。親に心配をかけている自覚があるし、地元の友人には「東京で就職したんじゃなかったの?」と聞かれる。正直に状況を話せる相手が一人はいると、だいぶ楽になります。

次のステップの選び方

転職先を決めてから辞めるのが理想ですが、心身の限界なら先に辞めてもいい。第二新卒向けのエージェントを活用して3ヶ月以内に次を決めましょう。

転職エージェントは複数登録するのがセオリーです。大手1〜2社と第二新卒特化型1社、計2〜3社がちょうどいいバランス。1社だけだと求人の偏りが出るし、担当者との相性が合わなかったときに詰みます。

面接で「なぜ短期間で辞めたのか」を聞かれたときの答え方は、正直に話しつつ前向きに締める。「残業月80時間が体力的に限界でした。次は自分のスキルが成長できる環境で長く働きたいと考えています」みたいな形です。嘘をついてもどこかでボロが出るので、事実ベースで話すのが結局一番強い。

今つらいなら、その直感は大事にしていいと僕は思っています。ただ、準備ができているかどうかで、辞めた後の景色はまったく変わる。この記事がその準備の一助になれば幸いです。


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